外科
外科
日常生活で起こるけが(切り傷・すり傷、犬・猫などの動物や虫による咬み傷)・やけど、粉瘤・イボ、巻き爪・陥入爪、急性虫垂炎や鼠径ヘルニアなどの腹部疾患を扱う診療科です。また、当院ではがん地域連携パスに対応しており、術後に安心して治療を受けていただけるようサポートしてまいります。お困りのことがあれば、まずはお気軽にご相談ください。
「外科」と「整形外科」の違いが分かりづらくご迷惑をおかけしています。当院でもレントゲン検査、簡単なシーネ固定は行いますが、整復が必要な骨折や脊椎疾患(頚椎・腰椎)、膝関節疾患の専門は整形外科になります。専門的な診察、検査(CT・MRI検査など)をご希望される方は整形外科の受診をお勧めします。どちらを受診すれば良いかお困りであれば、一度ご相談ください。必要に応じて整形外科をご紹介いたします。
がんの手術を受けた患者さんの術後のフォローアップを、手術を受けた総合病院とかかりつけ医が、「パス」と呼ばれる治療計画書を用いて、情報を共有し連携しながら、診療を行うシステムです。患者さんにとっては、病院での待ち時間や通院時間の短縮などの負担軽減、ご自身の治療計画や病状・経過の把握、また総合病院の医師とかかりつけ医の複数の医師によるサポートを受けることができるといった利点があります。現在、公立西知多総合病院で手術を受けた胃がん・大腸がん・乳がんに対応しています。
窓口で労災であることを必ずお伝えください。初診時、労災の申請書類が届くまでは、「預り金」をいただいています。労災の申請書類を持ってきていただきましたら、返金手続きをします。また、労災ではなく、健康保険でお支払いとなった場合は、差額の返金手続きをします。
傷をきれいに治すためには初期治療が大切です。けがをした場合は傷をガーゼなどで保護・圧迫して、できるだけ早く受診してください。咬み傷は、水道水で傷口をよく洗い流してください。浅い表皮だけの切り傷であれば、しばらく圧迫することで血が止まり、縫合の必要はありません。しかし屋外でのけがや汚れたものでの切り傷は、化膿する危険性がありますので、生理食塩水や水道水でよく洗浄し、抗生剤入りの軟膏を塗布します。咬み傷など汚染創の場合は、加えて抗生剤を内服します。
やけどをしたら、すぐに冷やすことが大切です。水ぶくれがある場合は出来るだけ破らないようにしてください。十分に冷やした後で濡らした清潔なタオルなどで覆って受診してください。
巻き爪は、爪が横方向に曲がり爪の下の皮膚をつかむように巻いている状態をいいます。陥入爪は爪の両端から爪が皮膚に食い込むことで炎症や腫れ、疼痛が生じます。傷が化膿してしまうこともあります。巻き爪と陥入爪が合併して起こることも少なくありません。予防には正しく爪を切ることが有効です。食い込んでいる爪を斜めにカットすると、爪が伸びるときに再び食い込むため、爪の角を残してカットすることをお勧めします。また、靴の選択や足の衛生管理などフットケアも大切です。テーピング指導、巻き爪マイスター(自費診療)、局所麻酔下部分抜爪を行っています。
体中のどこにでもできる良性の皮下腫瘍です。皮膚の上皮成分が皮内や皮下に落ちて袋を形成し、その中に垢や脂がたまってできた固まりが粉瘤です。多くは数ミリ程度の盛り上がった状態から次第に大きくなり、数センチほどの半球状になることもあります。通常は痛みなどの症状を伴うことはありませんが、時に化膿して赤み・腫れ・痛みを伴うことがあります。抗生剤の内服治療を行うか、症状が強い場合は局所麻酔をして皮膚切開を行い、膿を排出します。化膿していない粉瘤を摘出する場合は一度診察をさせていただき、後日、診察前の8時30分あるいは15時30分に行います。粉瘤の大きさ、部位によっては総合病院に紹介しています。
一般的なイボは足の裏に多く、免疫力低下により粘膜がウイルスに感染して生じるといわれています。顔や首などに出現する老人性のイボ(老人性疣贅)から足の裏にできるイボ(尋常性疣贅)まで種類も様々です。治療は液体窒素を用いた冷凍凝固療法を1~2週間間隔で行います。場所や大きさによっては半年ちかくかかる場合もあります。
鼠径ヘルニア(脱腸)は、腹腔の内容物(腸管や脂肪)が、脆弱した腹壁部分から飛び出し、皮膚下に脱出して瘤(こぶ)を作る病気です。左右の太ももの付け根部分(鼠径部)に瘤ができ、押すと戻ったりします。不快感や違和感、痛みを伴うこともあります。瘤が押して容易に戻る状態であれば緊急性はありませんが、脱出した部分が戻らなくなることがあります(嵌頓:かんとん)。この状態を放置すると腸が虚血(血流の減少、あるいは途絶えること)状態となり、腸閉塞や腸の壊死を起こすことがあるため、早めの処置が必要となります。鼠径ヘルニアは構造的な問題であるため、自然に治癒することはなく、根治には手術が必要です。
初めはみぞおち辺りの痛みから始まり、徐々に右下腹部に痛みが出ます。炎症が進むと37~38度の発熱を伴うこともあります。CT検査が必要な場合やできるだけ早い外科手術が必要と考えられた場合は、連携医療機関にご紹介します。