乳腺外科|井田クリニック|東海市の内科・外科・消化器内科・肛門外科・皮フ科

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乳腺外科

乳腺外科|井田クリニック|東海市の内科・外科・消化器内科・肛門外科・皮フ科

乳腺外科について

乳腺外科について

乳腺外科は、乳がんをはじめとする乳腺の様々な病気の診断と治療を行う診療科です。乳がんは年々増加傾向にありますが、早期に発見して適切な治療を行えば完治する可能性が高い病気です。そのため定期的な検診の継続と、日頃のセルフチェック、そして気になる症状が現れたときは、すぐに受診することが重要です。乳房には乳がん以外にも乳腺炎、乳腺症、乳腺嚢胞、乳管内乳頭腫、乳腺線維腺腫といった様々な病気があります。「乳房やわきのしこり」、「乳房の張りや痛み」、「乳頭からの分泌物(妊娠・授乳期以外)」などの自覚症状がある方、乳がん検診や人間ドッグなどで要精検、要経過観察と診断された方、そのほか乳房で気になることがある方は、お気軽にご相談ください。

乳腺外科でよくみられる症状

  • 乳房にしこりがある
  • 腕を挙げたときに、乳房に「えくぼ」や「ひきつれ」がある
  • わきの下にしこり(硬いリンパ節)や腫れがある
  • 乳房全体が赤く腫れたり、ほてりがあったりする
  • 乳房の左右サイズが変化した
  • 乳房に潰瘍ができて治らない
  • 乳頭から分泌物が出る
  • 乳頭にびらんやただれがある
  • 乳頭からの分泌(暗赤色)がある

日常的に起こりやすい症状でも、詳細な検査を行うことで重大な病気の早期発見につながることもよくあります。心配な症状やお困りのことがあれば、一人で悩まず何でもお気軽にご相談ください。

当院で行われる主な検査

  • 乳腺エコー(超音波検査)
  • 病理診断(細胞診)

当院では問診・触診・乳腺エコー・病理診断(細胞診)を行います。マンモグラフィーやCT・MRI検査などより専門的な検査・診断が必要な場合は連携医療機関、半田市医師会健康管理センターをご紹介します。また、当院では乳がん検診の二次検診を行っています。乳がん検診で「要精密検査」となった方は当院で乳腺エコーや病理診断(細胞診)を受けられます。検診結果用紙を持参して、当院に受診してください。

乳腺外科の主な疾患

乳がん

症状は、乳房のしこりが多く、そのほかに乳房のくぼみ、ただれ、赤み・ほてり、乳頭からの分泌物、左右の乳房のサイズの変化などがあります。日本人女性の場合、閉経前の乳がんが多いという特徴があります。40代後半に発症のピークがあり、20代や30代で罹患することもめずらしくありません。とくに肥満の人、初潮が早く閉経が遅い、初めての妊娠・出産が遅い、出産回数や授乳経験が少ない、乳がんの家族歴がある、良性の乳腺疾患になったことがある、このような方がかかりやすい傾向にあります。乳がんはセルフチェックで発見できるがんの1つです。ぜひ入浴や着替えの際に自分の乳房を見たり触ったりして確認してください。セルフチェックに加え、定期的な乳がん検診を受けて早期発見につなげましょう。

乳腺炎

乳腺に母乳がたまったり詰まったりするうっ滞(滞り)や、細菌感染によって起こる乳房の炎症です。授乳期以外の時期にも起こります。乳房のしこりや皮膚の発赤、痛みなどがみられ、細菌が侵入すると、化膿性乳腺炎となり、うみが出るようになります。熱感を伴い、全身の症状として、発熱、悪寒、関節痛、頭痛、わきのリンパ節の腫れなどがみられることもあります。通常は抗生剤で治しますが、乳房内に膿の貯留が確認された場合は、皮膚を切開して膿を出しやすくする処置が行われることがあります。授乳期の乳腺炎の場合、産婦人科をご紹介する場合はあります。

乳腺症

30〜40歳代の女性に多くみられる乳腺の良性疾患です。症状は痛み、乳腺が硬くなる、乳頭分泌などがあります。乳腺疾患のなかでもっとも頻度が高く、卵巣からのホルモン分泌が活発になる生理前に症状が強くなる傾向があります。生理が終わると症状が自然に消失するケースがほとんどです。原因としては女性ホルモンであるエストロゲンの過剰状態が考えられています。治療は経過観察が基本となりますが、乳房痛の対症療法として、消炎鎮痛剤で一時的に疼痛管理を行うこともあります。

乳腺嚢胞(のうほう)

乳腺嚢胞は乳管の中に分泌物がたまり袋状になった状態をいいます。通常、分泌物は乳管を経て乳頭から排出されますが、何らかの原因でその分泌物が乳管の中にたまってしまうと嚢胞が形成されます。嚢胞の水分は増減を繰り返し、サイズが小さければ自然消失することもよくあります。また、閉経期を過ぎれば縮小して、いずれ消失します。嚢胞の中身はただの液体成分で、良性であるため治療は必要ありませんが、嚢胞の中にがんが隠れていたり、がんと区別がつきにくかったりすることがあるため、検査が必要になることもあります。

乳管内乳頭腫

30代後半から50代に多くみられる良性の腫瘍です。症状は乳頭から透明や薄黄色、血液が混じった赤や褐色の分泌物がみられます。画像検査では非浸潤性乳管がん(のう胞内乳頭がん)と似ているため、鑑別に生検を必要とする場合があります。乳管内乳頭腫は基本的に経過観察となりますが、血液の混じった分泌物が出続ける場合や検査で悪性の可能性が否定できない場合などは摘出手術が必要になることもあります。

乳腺線維腺腫

10歳代後半から40歳代の閉経前の女性に多くみられる乳房の良性腫瘍です。症状は乳房のしこりで、触ってみるとよく動きます。超音波検査などの画像検査や針生検で線維腺腫と診断がつけば基本的に治療は不要です。乳がん発症とあまり関係のない疾患です。ただし、3cmを超える場合は、摘出手術が勧められることもあります。